ExpressCrypto.ioは無くなります。悲しいですね。
このサイトは数年にわたって仮想通貨のウォレットとして活躍していました。
私も自動搬出できるFaucetでここが登録できていたのでよく使っていました。
事件が起きたのは2021/12/24の09:41:17の事だった。
いきなりサイトにアクセス出来なくなった。
すぐ復旧すると思っていたが、2,3日経ってもまだ復旧しない。
公式からの声明を待って出た答えがこうだ。
「データベースサーバがプライマリディスク*1とバックアップディスクを認識できない状態になりました。ExpressCryptoの技術チーム全体でシステムリカバリに取り組んでいます。」
とExpressCryptoのサイトに公式発表となった。
俺はデータ復旧の大変さを知っている*2ので、戻る可能性が低いんだろうと思いながら復旧を頑張って欲しいと願った。
でもこれPCで重要なデータとか扱ったことがある人なら理解できるくらいおかしい状況ですよね。
普通大量のデータを扱うのにバックアップが一つしかないってことはあり得ないんですよね。
データベースの運用をしている所なら1つバックアップが逝っても問題ないように最低でも2,3台はバックアップ用で確保しているんですよ?
それなのに1台しかバックアップがない…?とてもビジネスとして大量のデータを扱うサイトとは思えない行為ですね…。そもそもこのサイト自体仮想通貨を扱うサイトだから、クラックされて身代金要求ウイルスを仕込まれても問題ないようにって冗長化した構成で複数台にバックアップするもんなのに…。
その後続々と公式の作業がどういう進捗なのかが出て来た。
「2021/12/28:HDDを特別なリカバリ会社*3に転送するよ。」
自社で復旧が出来なかったのだろう。専門業者に頼んだらしい。
下手に復旧を試みるとデータが完全に復旧できなくなるので、この判断はとても正しいです。ましてや仮想通貨ですから…。
でもとても奇妙な話ですよね。SSD2台を復旧するのに外部の会社を使わなければならない事態が発生したって事ですよ?言い換えれば、外部の会社が関与しないといけないような重大な事が起きたって事です。
ウイルスに乗っ取られて拡大を防ぐためにサイトを停止したのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
これがさっき言ってた身代金ウイルスなのかどうかは不明です。だって公式から発表されてないからね。
実際こういったサイトがウイルス感染したケースって案外とあるんですよね。
なのでそれでSSDが破損したのか…それは予想でしかないので実際は分かりませんが。
「2021/12/29:専門業者が両方のディスクの復旧に取り組んでいるよ。」
まあ、そのままの意味ですね。頑張ってほしいですね。
「2022/1/4:休日のため、会社から更新はないよ。」
この一文は公式声明としてはいらないと思いましたね…。復旧を待ち望んでいる大勢に対して舐めてんのかって思いました。
新年明けて休みなのは分かってはいるけど、5日経って出た声明がこれじゃあみんなも怒るよね…。
そしていつものように公式発表マダカナーって更新したらこのような公式声明が出てました。
「2022/1/19:専門業者の方から最終回答をいただきました。
『残念ながら、エンジニアによる診断の結果、損傷が深刻であり、このケースは回復不能と判断されました。コントローラーチップが故障したためSSDが検出されません。
コントローラーモデル「SM2258H」は私たちの業界ではもうサポートされていません。』」
つまり、「データが復旧出来ない=ExpressCryptoはもうこの世に存在しない」という式が成り立ってしまいました。THE END.ですね…。
でもこのサイトはとても良いサイトであるのが分かったのは、この後のサイトの今後の説明です。
「この最悪な状況のため、残高を精算まで処理します。フォームを作ったのでそこに必要な情報を入力してください。期間は2022/1/30までです。」
フォームからの報告の期間は短いものの、ちゃんと補償しますと言ったんです。
そもそもこのサイト自体相当大きいサイトだったので、この対応は当たり前だと思いますが、実際に言ってくれるのと言ってくれないのでは大きな違いがありますし。
画像でサイトの全文載せておきますね。
一番下の辺りに残高処理する的な一文があります。
復旧出来ないのは理解出来たけど、Faucetの兼ね合いもあるので本音としてはExpressCryptoを続けてほしいよ…。
新しくExpressCryptoを作るのでもいいから、と切に願うばかりです…。